1.肺炎とは? |
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肺炎とは、肺の中で炎症を起こす病気です。
肺炎の原因となる微生物には、肺炎球菌をはじめとする各種最近やウイルスなど、たくさんの種類があります。 |
2.肺炎球菌とは? |
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肺炎を起こす原因菌の中で、もっとも重要な位置を占めている最近が肺炎球菌です。
肺炎球菌によって起こる主な病気は?
*肺炎
*気管支炎
*副鼻腔炎
*中耳炎
*髄膜炎 |
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3.市内肺炎の原因病原体分離頻度 |
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肺炎による死亡率は、死因の第4位までを占めており、ここ数年は上昇傾向すら見られます。また、家庭で起こる肺炎(市内肺炎)の原因の1位は肺炎球菌です。 |
市内肺炎の原因病原体分離頻度
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4.抗生物質が効きにくい肺炎球菌が増えています。 |
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日本において、ペニシリンなど抗生物質が効きにくい肺炎球菌の頻度は、1980年代後半より増加し、現在臨床で分離される肺炎球菌の30〜50%を占めているといわれています。 |
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肺炎球菌による肺炎を
ワクチンで予防しましょう! |
日常的な予防(うがい、手洗い、入浴、運動、日光浴)に加え、肺炎球菌ワクチンの接種も重要です。 |
1.肺炎球菌ワクチンとは? |
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肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。 |
2.肺炎球菌とインフルエンザウイルス |
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菌が肺炎を引き起こすしくみ
のどや気道は、外部から菌が入ってくるのを防ぐ役割があります。
インフルエンザウイルスは、そののどや気道の機能を壊してしまい、壊れたのどや気道を通って菌が肺に入り込み、肺炎を起こしてしまいます。 |
3.肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン両方の接種をおすすめします |
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両ワクチンを高齢者の慢性肺疾患患者に接種した場合、ワクチンを接種しない場合と比べて
入院リスクの軽減は63%、死亡リスクの軽減は81%と、入院・死亡ともにリスクの軽減が図れます。
抗生物質が効きにくいとされる肺炎球菌性肺炎にも、「予防効果」は大きく期待できるのです! |
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●ワクチン接種に際して.... |
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肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)として、駐車部位の腫れや痛み、ときに軽い熱が見られることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありませんし、1〜2日でなくなります。多くのデータより安全に接種できることが確認されています。ただし、まだ日本では、過去にこのワクチンを受けたことのある人は、再接種(2回目の接種)はできません。 |
肺炎球菌に関する詳しいご説明や、ご質問、ワクチンに関するご相談は、当院までお気軽にどうぞ。
院長の隈井が丁寧にお答えいたします。 |