感染症

今の時期、注意を要する感染症

◆◆はしか(麻疹)◆◆

  麻疹ウイルスによる感染症で1歳前後から小学校低学年までにほとんどが
 罹患します。
 うつる力が強くとても重い病気です。
 はじめ2〜3日、熱・咳・鼻水・目やになど風邪と同様の症状を示します。
 一旦、熱が下がり、再び高熱が出ると同時に全身に発疹があらわれます。
 発疹があらわれてからも、4〜5日高熱が続きます。「麻疹は冷やすな」というのは迷信
 です。熱冷ましや氷枕などで快適に過ごせるようにして下さい。
 食欲がなくなりますが、水分を十分補い、消化にやさしい口当たりのよいものを
 与えて下さい。
 麻疹は肺炎や脳炎を合併することがあります。完治するまで目がはなせません。

               

■■おたふく風邪(流行性耳下腺炎)■■

  ムンプスウィルスによる感染症で、耳の下が腫れて、痛みを伴います。
 多くの場合両側ですが片側だけのこともあります。
 熱は3〜4日で落ち着きますが、腫れは約1週間続きます。耳の下が痛い時は冷湿布も
 よいでしょう。熱や痛みを抑える薬を処方します。
 食事は耳の下が痛いので、すっぱいものやよく噛まなければいけないものは
 避けましょう。
 お粥・豆腐・グラタン・プリンなどさほど噛まずに飲み込めるものがよいでしょう。
 通常1週間ぐらいでよくなりますが、1週間たっても腫れが退かない、もしくは熱が下が
 ない、耳の下が赤く腫れる、睾丸を痛がる等の症状がありましたら、至急再受診するよ
 うにして下さい。

                  

(参考)
  「お母さんに伝えたい子供の病気 ホームケアガイド」
               日本外来小児科学研究会