タバコのこと、見直してみませんか?
アメリカでは州をあげての禁煙運動が高まりつつあり、日本でも安全面から『歩きタバコ』『ポイ捨て』の取り締まり条例を制定している自治体が各地で見られるようになりました。
タバコに関する害は、吸う本人だけでなく、周りにいる吸わない人にまで間接的に及んでいるということは、喫煙者のみなさん、ご存知ですか?
今回は、タバコに関するお話と、禁煙についてのお話です。

●タバコを見直したい理由
その1:吸う時は気配りを!
喫煙者が吐き出す白い煙。そして、点火した部分から立ち上がる青い煙。タバコを吸わない人たちは、この両方を知らず知らずのうちに、間接的に吸うことにより体に害がおよんでいます。
また、タバコは、衣服や髪、家具、カーテンなどに匂いをつけたり、火事の心配をしたり、後始末をしたりと、吸わない人には思わぬ迷惑をかけていることがあるようです。

その2:タバコの煙には有害成分がたくさん!
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれ、そのうちの200種類以上は有害物質です。
中でも、タール、ニコチン、一酸化炭素は、タバコの3大有害物質と呼ばれています。タールには発がん物質や発がん促進物質、毒性物質が含まれ、一酸化炭素には動脈硬化を促進させる作用があるといわれています。
発がん物質の主なものは以下のとおりです。
◎発がん物質(ng/本)
有害物質名 主流煙 副流煙
ベンゾ(a)ピレン 20〜40 68〜136
ジメチルニトロサミン 5.7〜43 680〜823
メチルエチルニトロサミン 0.4〜5.9 9.4〜30
ジエチルニトロサミン 1.3〜3.8 8.2〜73
N-ニトロソノルニコチン 100〜550 500〜2750
ニトロソピロリジン 5.1〜22 204〜387
キノリン 1700 18000
ヒドラジン 32 96
2-ナフチルアミン 1.7 67
0-トルイジン 160 3000

その3:さまざまな病気の原因となる!
たとえば、こどもが喘息になる割合でいえば、家族にタバコを吸う人がいない場合では100人中1.7人。それが、母親が喫煙者の場合だと4.9人、吸わない場合の約3倍という多さです。
また、タバコを吸わない人を1とした場合の喫煙者の死亡率は以下のとおりです。
非喫煙者(1.0)と比較した喫煙者の死亡率(男)
クモ膜下出血 1.8倍 口腔・咽頭がん 3.0倍
喉頭がん 32.5倍 肺気腫など 2.2倍
食道がん 2.2倍 肺がん 4.5倍
虚血性心疾患 1.7倍 胃潰瘍 1.9倍
肝臓がん 3.1倍 膵臓がん 1.6倍
胃がん 1.4倍 子宮がん(女) 1.6倍
膀胱がん 1.6倍    

●禁煙してよかった理由
その1:自分が気持ちいい!
目覚めがさわやか。せきやたんが止まる。口の中がさっぱりし、味覚や嗅覚が戻る。食べ物がおいしい。人に不快感を与えていないので安心。
つまり、自分自身が気持ちよくなるのです。

その2.:まわりの人が喜ぶ!
カーテンや衣服、クルマなどににおいがつかなくなり、家具や畳、カーペットなどを焦がしたり、火事の心配もなくなります。また、灰皿などの清掃の手間も、省けるようになります。

その3:病気のリスクが下がる!
肺がんや心臓病などで死亡する確率が、下のグラフのように、禁煙すると年々下がって生きます。
また、タバコを吸わない人が、間接的に吸っている煙による健康への悪影響もなくなる傾向が見られます。

その4:お金が貯まる!
1日2箱で1年間タバコを吸うと、約18万円。つまり、禁煙をすると海外旅行にいける金額が貯まる?計算になるのです。


禁煙したい人、応援します!!詳しくは当院へご相談ください。